第254本目のフィルム

フィルム:Ilford Delta 400 Professional
現像・スキャン:Li-lai Photo 2025/4/24
カメラ:Olympus Pen-F 初代(1963年)
レンズ:
Olympus Pen F Zuiko 25mm f4
Olympus Pen F Zuiko 38mm f1.8
Olympus Pen F Zuiko 70mm f2

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BMXの練習で右手を怪我してから、もうすぐ1ヶ月になる(2025年5月15日に負傷)。この1ヶ月間、妻の献身的なサポートに心から感謝している。子どもの送り迎え、洗濯物を干す、ゴミ出し、食器洗い、買い出し、料理、思いつくかぎりのことを全部やってくれた。こんな素晴らしいパートナーがいることをとても幸運に思う。もちろん、心の中は感謝でいっぱいだ。

怪我をしてからも仕事は続けた。怪我の影響でパソコン操作が以前より遅くなった分、より多くの時間をかけて、すべてのウェブデザインのプロジェクトを期日通りに納品できるよう努めた。怪我から3日後にはクライアントのもとへ打ち合わせに出向いた(怪我の前から予定していたものだ)。その日クライアントは私の腕を見て驚いたが、私は行くと決めていた。「信頼」という言葉を非常に大切にしているのと、どんな小さな困難があっても本来すべき仕事を疎かにしない姿勢をクライアントに示したかったから。ほとんどのことには、対応策が見つかると信じているから。

そこで、空中マウス(Elecom Relacon)を購入し、音声入力でタイピングするようにした。これが一番つらかった最初の時期を乗り越えさせてくれた。車もバイクも乗れないため、妻に車を出してもらい板橋から豊原のクライアントのところまで往復してもらった。交通手段が制限されたことでバスにも乗り始め、バスと徒歩でほとんどの場所に行けることがわかった。時間と便利さのトレードオフだが、選択の余地がなかった。タクシーやUberにお金を使いたくなかったから。例年と比べると、今年はずっと節約した生活を送っている。フィルムカメラへの出費も激減した。

2022年下半期にフィルムカメラの世界に入ってから(EP1は2022年6月17日公開)、半年足らずで約50万元をフィルムカメラに使ってしまった。2023年は1年間で63.5万元。2024年は欲しいものがほぼ揃ったことで23.5万元に落ち着いた。2025年は6月時点でわずか4万元だ。

昨夜、アルゴリズムの導きで先人フィルマー「囤積AG」の新動画を見た。老カメラで遊ぶことは、コストパフォーマンスを追い求める感覚だという話に、深く共感した。以前の私が際限なく古いカメラやレンズを買い漁っていたのも、この感覚からだったと思う。アンティークを探すプロセス自体が、現実世界の謎解きゲームのようでとても面白かったから。あるいは一種のギャンブルゲームでもあった。

幸い、今の私は目が覚めた。これからすべきことは、倍努力して仕事をし、過去の浪費した年月を取り戻すことだ。

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#1
Olympus Pen Fハーフフレームシステムにイルフォードデルタ400プロフェッショナルを合わせるのは初めてだったが、全く期待を裏切らなかった。光と影の階調も粒子の表現も、とても理想的な組み合わせだと思う。
Olympus Pen F Zuiko 25mm f4(1/30、f4)

 


#2
Li-lai Photoの細かいこだわりで感心したのは、135も120もすべてPrint File無酸フィルムスリーブを使っていること。
Olympus Pen F Zuiko 25mm f4(1/30、f4)

 


#3
Lightroomで写真を整理していたら、息子の写真が目に入った。その「時間が止まったような感覚」がとても好きだ。
Olympus Pen F Zuiko 25mm f4(1/30、f4)

 


#4
普通の人間として、気分が落ち込んだときは食べるに限ると思っている。今日の朝食は卵焼きロール(台湾の蛋餅)を3枚食べて、ちょうど良かった。
Olympus Pen F Zuiko 25mm f4(1/60、f4)

 


#5
蛋餅の本体写真。この香りは映像では伝えにくい。
Olympus Pen F Zuiko 25mm f4(1/30、f4)

 


#6
今日は内湖の高昇に、3回修理に出したレンズを受け取りに行く。フォーカスリングが故障したOlympus OM Zuiko 35mm f2.8で、羅師傅が一度修理してくれたのだが、現場で受け取りテストをしたところ無限遠のフォーカスが合っていなかったので、もう一度調整してもらうことにした。フィルムカメラを始めて以来、一番お世話になっている修理店が内湖の高昇だ。羅師傅のプロのサービスに心から感謝している。
Olympus Pen F Zuiko 25mm f4(1/125、f16)

 


#7
内湖高昇に向かう途中、MRT民権西路駅を通過した。特に変わったことはないが、これが台北市のよくある光景だ。30年後に見返せば、台北市の「懐かしい風景」になるだろう。通勤や移動中に撮る写真の多くは、こういう理由から生まれる。
Olympus Pen F Zuiko 25mm f4(1/250、f16)

 


#8
この写真は実際には+1.5 EVで撮っている。Ilford Delta 400はIlford HP5 Plus 400ほどオーバー露出に強くないが、アンダー露出への寛容度は私の知るかぎりのモノクロフィルムの中でトップクラスだ。このPen FにDelta 400を合わせた理由は、使っている25mm f4レンズの最大絞りが小さく、低光量での描写が心配だったから。Delta 400ならば、光量不足の場面でも1/30の安全シャッタースピードで安心して撮れる。この写真は母のバイクであちこち走り回っているときの視点だ。
Olympus Pen F Zuiko 25mm f4(1/250、f4)

 


#9
道端で起きた事故の痕跡。Gogoro(台湾の電動スクーター)は壊れると修理費用より廃車の方が早いことが多い。
Olympus Pen F Zuiko 25mm f4(1/500、f8)

 


#10
今日は縄跳び20分1000回、汗びっしょりだった。
Olympus Pen F Zuiko 38mm f1.8(1/60、f2.8)

 


#11
縄跳び1000回で消費したカロリーを横から撮った。
Olympus Pen F Zuiko 38mm f1.8(1/60、f2.8)

 


#12
縄跳び40分2200回。途中、心拍数が分146回に達したらそこが私の限界だ。ただしロードバイクで坂を登るときは最高186回まで上がったことがある。完全に息切れする感じだ。
Olympus Pen F Zuiko 38mm f1.8(1/60、f2.8)

 


#13
南投名間に住む友人から、フィルムカメラのファインダーを使って自撮りする方法を教わった。スマートフォンのフロントカメラをファインダーに近づけると、スマホの画面にファインダーの映像が映るというものだ。今日その方法でPen-Fを使って自撮りしてみた。幻想的な美しさだ。
Olympus Pen F Zuiko 38mm f1.8(1/125、f1.8)

 


#14
「器子」という映画のタイトルを調べたことはないが、気になっている。
Olympus Pen F Zuiko 70mm f2(1/250、f2)

 


#15
多くの人は「新細明体(台湾のデフォルトセリフ書体)」しか知らず、印象も良くないことが多い。Microsoft Wordでうまく組めないからだ。でも同じ書体をAdobe Illustratorのようなプロ向けソフトでレタースペーシングを調整して使うと、全く違うものになる。この映画ポスターの書体は新細明体ではないが、同じセリフ体の仲間だ。タイポグラフィーが好きで、正確にはTypography(タイポグラフィ学)に興味がある。
Olympus Pen F Zuiko 70mm f2(1/125、f2)

 


#16
Pen F 25mm f4レンズを侮るなかれ。Olympus Pen Fシステム全体で最軽量の35mm換算レンズで、わずか120グラム。35mm換算なのであらゆる被写体に使えるし、最短撮影距離は25センチ。この写真は自撮りに使ったものだが。
Olympus Pen F Zuiko 25mm f4(1/60、f4)

 


#17
この日、息子のクラスで原住民文化の体験活動があった。竹筒飯を作っているところだ。写真でノコギリを持っているのが妻で、竹を支えている男の子が息子だ。
Olympus Pen F Zuiko 25mm f4(1/125、f4)

 


#18
息子が自分で竹を切る番になった。以前家で木工をやっていたので、ノコギリの扱いには慣れていた。
Olympus Pen F Zuiko 25mm f4(1/125、f4)

 


#19
竹を切った後は生米を入れていく。各ステップにそれぞれの知恵があり、面白かった。
Olympus Pen F Zuiko 25mm f4(1/60、f4)

 


#20
Olympus Pen Fシステムで35mm換算のレンズは実は2種類しかない。25mm f2.8と25mm f4だ。以前25mm f2.8を使ったときにf2.8でも特別な印象はなかった。おそらく35mm換算の画角では多くのものを入れたくなり、そういう使い方では被写界深度は深い方が良いからだ。Pen Fシリーズ全機種のシャッタースピードの上限は1/500なので、絞りを開けると露出オーバーになりやすい。広角・小絞りという使い方では25mm f4の方が25mm f2.8より使いやすく、しかも軽くて小さい。25mm f4はPen Fシステム全体で2番目に軽いレンズで120グラム。最軽量の38mm f2.8パンケーキバージョン(70グラム)に次ぐが、38mm f2.8パンケーキの最短撮影距離は80センチで、25mm f4は25センチまで寄れる。
Olympus Pen F Zuiko 25mm f4(1/500、f4)

 


#21
25mm f4は開放f4でも中距離なら画面に層が出る。鮮明な部分とぼけた部分が共存して、主題がはっきりわかる。この写真はタイヤル族の伝統的な狩猟罠を見学しているところで、竹鶏を捕まえる装置だ。
Olympus Pen F Zuiko 25mm f4(1/60、f4)

 


#22
授業の途中、エメラルドグリーンの鮮やかな体色の、アオガエルのようなカエルが隣にいた。こういうときはモノクロフィルムを持ってきたことを後悔する。「スマホで撮ればいいじゃないか」と思うかもしれないが、フィルムで捉えることとスマホで撮ることでは、達成感が違うのだ。
Olympus Pen F Zuiko 25mm f4(1/60、f4)

 


#23
パチンコ(スリングショット)ゲームがとても面白かった。パチンコって本当にかっこいい…武器だ!しかも威力は相当高い。
Olympus Pen F Zuiko 25mm f4(1/60、f4)

 


#24
弓矢はさらに面白くて、楽しすぎて写真を撮るのを忘れてしまった。
Olympus Pen F Zuiko 25mm f4(1/500、f4)

 


#25
25mm f4の絞りはそれほど大きくないので、近接撮影でも絞りを絞ることを忘れさせない。欠点を長所に変えるという発想だ。花のめしべにピントが合ったこの写真の層感がとても気に入っている。
Olympus Pen F Zuiko 25mm f4(1/250、f4)

 


#26
このDelta 400は、Pen F 70mm f2を使って初めて撮ったモノクロフィルムだ。描写力は申し分なく、f2の大口径で夜でも三脚なしで十分撮れる。フォーマットの関係でPen Fの安全シャッタースピードの要求は少し下げられると感じている。70mm f2は35mm換算100mmのレンズだから本来1/125が安心だが、1/60でも手持ちで撮れた。手が安定してきたのだろうか。
Olympus Pen F Zuiko 70mm f2(1/60、f2)

 


#27
車に詳しい人なら、片側のテールランプだけで車種がわかるだろう。それも車好きの楽しみの一つだ。
Olympus Pen F Zuiko 70mm f2(1/60、f2)

 


#28
息子とBMXを練習している場所だ。
Olympus Pen F Zuiko 38mm f1.8(1/60、f1.8)

 


#29
練習中の息子。
Olympus Pen F Zuiko 38mm f1.8(1/60、f1.8)

 


#30
今は私の手の怪我のせいで、親子でBMXのレッスンを休んでいる。手が治ったら、多分私一人で通うことになるだろう。息子と一緒にBMXのレッスンを受けた日々は、本当に楽しい思い出だ。私は小さい頃から自転車が好きで、息子も自転車が好きなのを見てとても嬉しかった。
Olympus Pen F Zuiko 38mm f1.8(1/60、f1.8)

 


#31
猫がいたら紹介しなければ。BMXコーチの飼い猫だ。38mm f1.8開放での描写を見てほしい。層感が素晴らしい。これがOlympus Pen Fシステムの価値で、ハーフフレームの限界を極め、前例もなく、後継もない。
Olympus Pen F Zuiko 38mm f1.8(1/60、f1.8)

 


#32
こちらも38mm f1.8開放。ふわふわの毛の質感が完璧に再現されている。
Olympus Pen F Zuiko 38mm f1.8(1/60、f1.8)

 


#33
BMXのレッスンのたびに、台北から台中まで車で日帰りしている。なかなかハードだ。
Olympus Pen F Zuiko 38mm f1.8(1/125、f16)

 


#34
今日の運転は妻だ。38mm f1.8をf2.8まで絞ったときの解像度と層感の調和は新次元に達している。これがフルサイズ135の画だと言われても信じる。
Olympus Pen F Zuiko 38mm f1.8(1/500、f2.8)

 


#35
高速道路を走るときは車間距離を保つこと。常に心がけてほしい。
Olympus Pen F Zuiko 38mm f1.8(1/500、f8)

 


#36
車と同い年の烘爐地(台湾の廟)のお守り。
Olympus Pen F Zuiko 38mm f1.8(1/500、f2.8)

 


#37
6歳の息子がいつも持ち歩いている「モルモット」のぬいぐるみ。
Olympus Pen F Zuiko 38mm f1.8(1/500、f2.8)

 


#38
我が家のNissan Kicks。後部座席を6:4分割で倒すと、BMX大小2台が積める。ルーフに乗せなくて済む。
Olympus Pen F Zuiko 38mm f1.8(1/500、f2.8)

 


#39
ある日、息子と公園でパチンコをやった。湖に向かって誰が遠くまで飛ばせるか競ったが、私のパチンコは引っ張りすぎて壊れてしまった。以降、息子だけが遊んで、私は「弾を拾う係」になった。
Olympus Pen F Zuiko 70mm f2(1/250、f2.8)

 

以上、Olympus Pen-F 初代とIlford Delta 400 Professionalの1本でした。ご覧いただきありがとうございました。

徐仲威

拍底片的網頁設計工作者(工作室:xuzhongwei.tw

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