フィルム:Kodak UltraMax 400
現像・スキャン:DEP Lab 2025/8/5
カメラ:Minolta AF-C 35mm f2.8
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#1
この夜の夕食はシカゴで海底撈(ハイディラオ)火鍋だった。私が初めて海底撈を体験したのは、会社の北京出張のときだ。当時まだ台湾に進出していなくて、そのサービスの水準に本当に驚いた。他の飲食店が80点とすれば、海底撈は120点くらいの印象だった。やるべきことを全部やった上に、思いもよらないことまで先回りしてやってくれる。
当時、海底撈の経営理念に興味を持って、北京の書店で簡体字の本を買って帰った。タイトルは『海底撈、あなたには学べない』、著者は黄鐵鷹。その本で一番印象に残ったのは「人材の成長パス」という考え方だ。海底撈は、人材が必ずしも管理職になる必要はないと考えている。管理に向いている人もいれば、そうでない人もいる。管理が得意ではない人は技術を極めればいい——たとえば料理の腕は超一流でも、部下を指揮するのが苦手な料理人でいい。だから海底撈では、優れた料理人(技術職)として生きることも、優れた店長(管理職)として生きることも、どちらも正しいキャリアパスだ。そうすることで、さまざまなタイプの人材を会社に留めることができる。
この考え方が自分に一番大きな影響を与えた。ウェブデザインのフリーランスを始めた頃、「会社を作って規模を大きくしたほうが儲かる」とアドバイスしてくれる人が何人もいた。でも私はそうしなかった。なぜなら、クライアントのためにウェブデザインをするプロセス自体が好きだったから。少しだけアーティストの気持ちがある人なら、わかってもらえると思う。文章を書くのが好きだからといって、出版社を作る必要はない。演奏が好きだからといって、バンドを組む必要はない。歌が好きだからといって、芸能事務所を設立する必要はない。
この世界にはたくさんの仕事の選択肢があるのに、私たちはどうしても「汎用的な価値」、つまりお金で測れる仕事に惹かれてしまう。なぜなら、そういう仕事は報道しやすいからだ。金額という単位に変換すれば、その仕事を知らない人でも、すぐに「評価」できる。なぜか現代人は、知らないことに対しても評価を下したがる。それによって自分がそのことを理解できたと思い込むのかもしれない。たとえば、いい車に乗っていると、車の価値を知らない人は必ず「いくらするの?」と聞いてくる。本当に値段を知りたいわけじゃない。あなたの行動を理解しようとしているだけだ。
お金では測れないことがたくさんある。よく言うのだが、告別式の日に司会者が亡くなった人の生涯を語るとき、年収がいくらだったとか、いくらの資産を残したとか話しても、意味があるだろうか。それよりも、この世界で何か面白いことや偉大なことをしたか、どんな才能を持っていたか、どんな人だったか、どれだけの人を助けたか——そういうことのほうが大切じゃないだろうか。
人生は過ぎ去る。でも軌跡は残る。ただし、ちゃんと努力しなければ残らない。
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#2
シカゴの海底撈に入って一番驚いたのは、スタッフがほぼ全員華人で、中国語でそのままやりとりできたこと。川劇の変面パフォーマンスをするスタッフもいた。

#4
アメリカに来て慣れないことの一つが、夜遅くても空が明るいことだ。

#5
写真を見ても当時が何時だったか思い出せない。もう夜8時は過ぎていたかもしれない。

#6
シカゴ滞在中も台湾の仕事は止められなかったので、時差なしで台湾と繋いで2週間連続で働いた。今思い返すと悪夢だった。今は現地時間の午前4時39分、兄の書斎にいる。

#7
翌朝、起きてから電車に乗る予定を立てた。これから駅に向かっているところだ。

#8
この駅は無人だった。跨線橋の上から、遠くにシカゴ市内中心部が見えた。

#10
暑かったけれど、電車に乗れることへの興奮は抑えられなかった。シカゴに来る前、身の安全のために公共交通機関には乗らないほうがいいとアドバイスする人が何人もいた。でも、恐怖を乗り越える一番の方法は、まず理解することだと思っている。恐怖は無知から来る。

#12
ようやく電車に乗れた。車内は誰もいなくて、2階建ての座席だった。私たちには新鮮な体験だ。何年か前にカリフォルニアのクパチーノへ行ったとき(まだApple Parkが完成していなくて、子どももいなかった頃)にもアメリカの2階建て電車に乗った覚えがあるが、記憶がだいぶ薄れている。

#15
おそらくまだストーリーズを投稿中の妻と6歳の息子。誰もいないので1階から2階に移動してみた。

#16
車内にあったシカゴ交通局の求人広告。うまく撮れなかったが、広告に使われている3人のモデルが全員白人以外だったことが印象的だった。規制の問題なのか、白人がこういった仕事を選ばないからなのか。乗車時、ホームは無人だったが、車内ではドアの前に検札係が立っていた。大柄で温かみのあるアフリカ系アメリカ人の方で、スマートフォンの電子チケットの使い方を丁寧に教えてくれて、息子にも気さくに声をかけてくれた。息子が理解できたかどうかにかかわらず、シカゴの電車に乗ることが安心できる体験だと感じさせてくれた。

#19
改札口も無人だった。駅がかなり古そうで、少し不安な気持ちが湧いてきた。でも6歳の息子と妻の前では、平静を保った。

#20
駅を出ると、ワイルドな街並みが広がっていた。平たく言えば、少し荒れた感じだ。

#21
気づいたら博物館の中にいた。途中なぜ写真を撮らなかったのか覚えていない。撮りすぎると後で整理が大変だと思ったのかもしれない。これは博物館内に展示されている退役した鉄道車両。確かVIP用の食堂車だったと思う。

#22
機関車と記念撮影。次のフィルムでこの博物館の見学は続く。
以上、Minolta AF-C 35mm f2.8とKodak UltraMax 400の1本でした。コダックフィルムの色、そろそろ見飽きてきませんか?私は正直かなり飽きてきました。ご覧いただきありがとうございました。












